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エファ通信

2015.01.29 更新

エファ通信137号

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     エファ通信137号
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みなさま

2015年も明けてほぼ1ヶ月経ちました。
みなさま本年もよろしくお願い申し上げます。

今年最初のエファ通信は、
各スタッフの新年の抱負で始まりです。

大島(事務局長)
「3つの事業国で、都市部から地方への事業展開が進んでいます。
今年は、その動きを確実なものにして、
僻地の子ども達の権利を実現していきます。」

五十嵐(国内事業)
「この春でエファ職員となって10年を迎えます。
これまで積み上げてきたものを大切にしながら、
新しいことにもチャレンジしていかれたらと思っております。
認定NPO取得に向けた準備も頑張って進めていきたいと思います。」

宮原(広報)
「4月までは、10周年関連のエファの10年間をまとめた資料集、
えんぱわのリニューアルに力を入れる予定です。
後半は、今気になっている部分を充実していくことを目標に
色々と考えていきたいと思っています。」

崎川(ベトナム駐在)
「昨年は都市部から郊外や農村への事業展開を始めました。
今年はベトナム、ラオスともこれらの活動を軌道に乗せて、
これまで海外の支援が行きわたっていなかった子ども達に支援を届けます。
子ども達の生活を改善できたという実感のある支援を行ないたいと思います。」

島村(カンボジア駐在)
「2015年は自分の周りの環境を変化させる選択をしたこともあり、
『挑戦』をテーマにここカンボジアで充実した毎日を
過ごしていきたいと考えております。」

 

■■目次■■

○お知らせ○
・カンボジア駐在員着任とご挨拶

○主な動き○
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告

○ちょこっトピック○
・人間の行動心理を取り入れより効果的な開発を

○寄付情報○

○会員情報○

 

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

カンボジア駐在員着任しました
——————————–
1月20日から、カンボジアに新しく駐在員が着任しました。
今後カンボジアの事業はカンボジア駐在員島村からご報告す
ることになります。

島村から、みなさまへご挨拶です。
*-*-*-*-*-*-*-*-*
1月13日にカンボジア駐在員としてエファに加わりました島
村です。今後ともよろしくお願いいたします。
2006年に青年海外協力隊として派遣されたエチオピアから
帰国後、いくつかのNGOで仕事をして参りましたが、基本的に
国内での仕事でした。前職でカンボジアへは度々出張はして
おりましたが、駐在となると1997年以来となります。
先週火曜日にカンボジアに到着し、1週間ほど首都プノンペ
ンに滞在しておりましたが、プノンペンは以前駐在していた
頃とはまったくその様相を変えてしまい、自分がかつて暮ら
していた家の周辺すら解らなくなってしまいました。しかし
当時の友人たちと会って話をしますと、街並みは変わっても
人は変わっていないことに気付かされ、少しホッとした気持
ちになりました。
現在はプノンペンからプレアビヒアに移動するバスの中で
この原稿を書いています。その後プレアビヒアに5日間ほど滞
在し、再びプノンペンに移動する予定です。したがって、プ
レアビヒアでの活動に本格的に関わりますのは来月15日以降
になりそうです。自分自身にとってプレアビヒアは初めて足
を踏み込む土地ですので、期待と不安が入り混じっています。

 

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

ベトナム活動報告
——————-
エファジャパンは連合愛のカンパの支援により、2014年1月
からハイフォン市にある3つの障がい児教室(ドンクオックビ
ン地区障がい児教室、ティエンラン町障がい児教室、タンフ
ォン村障がい児教室)を、活動用具の支給や教師への人件費
補助、啓発活動の実施などを通して支援しています。障がい
児教室には、学校に通っている軽度の障がい児もいれば、学
校に通えない重度の障がい児など、様々な障がいを持つ子ど
も達が地域の人民委員会(日本で言う町・村役場)や診療所の
一室に集まって、定期的に活動を行なっています。
2014年12月に支援の1年目を終えたことから、2015年1月16
日に各障がい児教室の担当者を集めて、1年間の活動の総括を
行ないました。2014年は、年間の予算を付け計画を立て支援
を実施した初めての年で、エファジャパンやカウンターパー
トのハイフォン市児童ソーシャルワークセンター及び各障が
い児教室とも手探りの感がありました。支援を受けることで、
障がい児教室の活動の種類が増え、活動が活発になったとい
う声が聞かれる一方で、現在行なっている週1回のペースの活
動では、学校に通っている軽度の障がい児や、重度の障がい
児を連れてくる保護者にとっては負担が大きいということで、
今後は月2回のペースで活動することにしました。その代わり、
これまで障がい児教室の活動の輪に中々入れなかった重度の
障がい児の自宅に障がい児教室の担当者が訪問したり、重度
の障がい児のみを対象にした活動を企画することにしました。

これまで自治労布袋の製作を請け負っていた児童保護施設
「ベトナム子どもの家」が2012年に他の機関に改編されてな
くなったことから、今年から自治労布袋はハイフォン市聾学
校に製作を依頼しています。ハイフォン市聾学校は、生徒達
の多くは経済的に貧しく、学校の財政状況も厳しいため活動
の資金繰りに苦労しています。今年は6,500枚の布袋を自治労
の皆様から注文して頂きましたが、その内2,000枚はデザイン
のプリントが終わりました(今年から布袋のデザインは、こ
れまでの手刺繍から、プリントに変わります)。現在は、聾
学校の生徒達に試作品を作って縫製の練習をしてもらってお
り、間もなくデザインをプリントした布袋で本番の縫製に取
り掛かってもらいます。皆様からお買い求め頂いた収益は、
製作に携わったハイフォン市聾学校の生徒達の生活費や当校
の活動費に充てられます。引き続き、自治労布袋へのご関心
をいただけるよう、よろしくお願い申し上げます。

○関連情報・写真

・障がい児教室支援1年間の総括会議
https://www.efa-japan.org/?p=9659

・ハイフォン市聾学校で自治労布袋の製作を開始
https://www.efa-japan.org/?p=9672

ラオス活動報告
—————–
個人の方数名のご厚意により、段ボール12箱の古着を日本
から送っていただきました。これは、エファジャパンが支援
している学校・コミュニティ図書室があるフアパン県の子ど
も達が、冬の寒さを凌ぐ服が不足していて困っているという
話を聞いたエファジャパンの元スタッフが協力を依頼し、こ
れに賛同してくださった個人の方達が日本で集めてラオスの
エファジャパンの事務所に送ってくださったものです。現在、
これらの古着はフアパン県教育局を通じて、フアパン県の子
ども達に配られています。その他に、別の個人の方からも、
日本で集めた古着を定期的にラオスに送っていただいていま
す。1月16日には寄贈者の方がラオスに来られた際に、ヴィ
エンチャン都郊外の小学校を訪問し、十分な着る服がない子
ども達に直接古着を寄贈していただきました。

 

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□

人間の行動心理を取り入れより効果的な開発を
———————————————–
人は実際どのように考え、意思決定をするのか。人間の行
動をより深く、正確に理解することで、生産性向上や何世代
にも渡る貧困の連鎖の打破、気候変動への対応といった開発
の課題に取り組みやすくなるという報告書「世界開発報告書
(WDR)2015:心・社会・行動」を世界銀行が発表しまし
た。
人は必ずしも自己本位の計算に基づいて、周到で独立した
判断を下すとは限らず、むしろ短絡的な考えや固定観念、思
いつきで判断しやすい、とこの報告書は指摘しています。開
発に関わる人々は、こうした人間の行動心理を考慮すること
で、「石鹸や新車を販売する人々だけでなく、開発分野に身
をおく我々も、貧困層や脆弱層のためのプログラムをより効
果的に実施できるようになる」と世界銀行グループのキム総
裁は述べています。
例えばコロンビアでは、この考え方により現金支給プログ
ラムを試験的に一部変更。給付金の一部を自動的に積み立て
ておき、翌年に子どもを就学させることを親が決断したと確
認されると積立金が一括して支払われるようにしたところ、
この給付金のタイミングの調整で就学率が向上しました。
「政策担当者は、重要な決定を促すタイミングを、人々が精
神的に余裕の無い時期を避けて設定すべき。貧しい農家に子
どもの就学についての決断を求めるのは、収入が入って比較
的潤っている時期にずらすとよい」(報告書)
その他、ケニアでバス運転手の危険な運転に苦情を申し立
てるよう乗客に呼びかけるビラを車内に貼ったところ、社会
規範改善の効果が見られ傷害や死亡などの保険金請求が半減
した例や、南アフリカで家計管理能力の重要性を伝えるテレ
ビ番組「Scandal!」のおかげで賭博行為の割合が減り視聴者
の家計管理能力が改善された例など、革新的アプローチが例
示されています。
さらに報告書では、貧しい子ども時代を過ごすと、両親に
顧みられず大きなストレスを抱えることも多いため、認知能
力の発達が妨げられる可能性があり、児童の早期発達に焦点
を当てた公共プログラムが極めて重要であることも指摘され
ています。
世界銀行上級副総裁兼チーフエコノミストのカウシィク・
バス氏は「本報告書は、人間の行動についての幅広い見解を
立証する科学的な新事例を選び出し、開発の促進に活用しよ
うとするものだ。私の唯一の懸念は、開発支援の計画に当た
る人々よりも、商品を売り込もうとする民間業者や、選挙活
動を控えた政治家のほうが本報告書の熱心な読者となってし
まうことだ」と述べています。

 

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

2014年12月18日~2015年1月26日確認分

一般寄付(使途の指定なし)計¥14,759
・真庭市職員労働組合

カンボジア 計¥2,164
・Yahoo!ネット募金

ようちえん募金 計¥5,000
・個人1人

きしゃぽん 計¥19,801
・岡山県関係職員労働組合連合
・自治労中央本部
・自治労大分県本部
・鎌ヶ谷市職員組合
・個人10人

 

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

敬称略。2014年12月18日~2015年1月26日に登録の方

※HPへの掲載は省略

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発行人 伊藤道雄   編集担当 宮原朝香