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エファ通信122号
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みなさま
やっと秋らしくなってきました。
と、言いつつ、すでにクリスマスまで60日を切っていることに
心の冷や汗を流している今日この頃です。
さて、先日エファジャパンホームページのスタッフ日記で
観てみたい映画として「疎開した四〇万冊の図書」
というドキュメンタリーを紹介しました。
第二次大戦中、政府の指示により全国で行なわれた
公立図書館蔵書の疎開事業のなかで、
日比谷図書館で行なわれた40万冊の蔵書の移動の記録です。
(あくまで「観てみたい」映画で「観た」訳ではありません)
予告された上映期間が非常に短かったため、
映画の鑑賞は諦めて映画の監督が執筆した
同じタイトルの書籍を読んでみました。
映画がどのような構成なのかは想像するしかありませんが、
書籍のほうの要素は大きく2つ。
ひとつは疎開に至るまでの日本社会の情勢や
当時の図書館(と蔵書)の状況と、
疎開した蔵書に関する記録。
もうひとつは日比谷図書館蔵書の疎開に
重要な役割を果たした主に2人の人物と
疎開の具体的な経緯について。
図書館や資料に関するデータや主要人物の経歴、人柄などに
結構なページ数が割かれており、
映画の書籍版、というよりは、映画を補足する資料
としての役割を担った本、という印象です。
数々のデータの尺度も古書の価値も分らない私には
読み難いページも多々ありましたが、
図書館を通して記述される日本の戦前から戦後の状況に
政治と市民と図書館(本)の関係が表れていて、
なかなか興味深い部分もありました。
また、本の疎開に情熱をかけた2人の人物像も魅力的です。
たびたび読み飛ばしつつ(笑)、
良い読書だったと思います。
(宮)
■■目次■■
○主な動き○
・2013年度上半期書き損じハガキ集計
・ハイム化粧品からご寄付
・カンボジア活動報告
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
○ちょこっトピック○
・ブラジリアで児童労働廃絶への宣言採択
○寄付情報○
○会員情報○
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆2013年度上半期書き損じハガキ集計
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多くのみなさまからご寄付をいただいている書き損じハガ
キの2013年上半期(4月~9月)集計が終了しました。切手に
交換後の額面で298,794円、その他QUOカードや商品券なども
いただいております。ありがとうございました。
2012年度に集まったハガキでの支援は5件を実施し終了して
います。詳しくはエファジャパンHPの「まちがえちゃったハ
ガキにもできることがある」ページをご参照ください。引き
続き、今年度下半期もご協力をなにとぞよろしくお願いいた
します。
○関連情報・写真
・まちがえちゃったハガキにもできることがある
https://www.efa-japan.org/?page_id=3222
◆ハイム化粧品様からご寄付
—————————-
ハイム化粧品では、2009年から「スマイルご縁(5円)活
動」として、エファジャパン支援のチャリティ商品を販売い
ただいています。ハイム化粧品の「白い石けん」、もしくは
「はみがきホワイト」をお買い上げいただくと、1個につき
5円がNPO法人エファジャパンに寄付され、ベトナム、ラオス、
カンボジアの子ども達のための活動に役立てられるという取
組みです。
今年も「スマイルご縁(5円)活動」からの寄付金54,000
円をいただきました。長らくのご支援、誠にありがとうござ
います。
○関連情報・写真
・ハイム化粧品「スマイル5円(ご縁)活動」
http://www.heim-cosmetic.com/company/smile/
◆カンボジア活動報告
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カンボジアの新学期は10月。国立幼稚園教員養成学校の訓
練生25名に月25ドルの奨学金を来年7月まで支給します。
公式の初等教育を受けることができない子ども達のために
開設している寺子屋教室は、プノンペン市内、その隣のカン
ダール県、タイと国境を接するプレアビヒア県で合計1122名
の登録児童を対象に授業が始まりました。
◆ベトナム活動報告
——————–
自治労が1995年に設立した児童保護施設ニエムギア子ど
もの家が昨年8月に児童ソーシャルワークセンターに改編され
ました。しかし、改編後は活動準備期間のため実質的な活動
を開始していませんでしたが、改編から1年余り経った今、漸
く本格的な活動を開始させています。そこでエファジャパン
は、来月11月から児童ソーシャルワークセンターの活動を支
援する予定で、10月18日には児童ソーシャルワークセンター
と今後1年間の活動支援に関する合意書を締結しました。児童
ソーシャルワークセンターはハイフォン市全域に80名弱の社
会活動員を配置し、各地の困難な状況下にある子ども達に直
接接し、カウンセリングや関連支援施設の紹介、啓発活動、
物品支援などを行ないます。エファジャパンは、これらの活
動が活発に行われるよう児童ソーシャルワークセンターを運
営面からサポートしていきます。
◆ラオス活動報告
——————
自治労青森県本部のご支援によりヴィエンチャン都郊外の
ドンクワイ村小学校敷地内にコミュニティ図書館を設立する
ため、9月27日に調印式が行なわれました。調印式にはエファ
ジャパンの職員の他、ラオス図書館協会理事長、ドンクワイ
村小学校長、建設会社職員らが出席しそれぞれが契約書にサ
インしました。当コミュニティ図書館は現在建設中で、来月
11月下旬までには完成する予定です。
9月30日~10月1日にはラオス南部のチャンパサック県で3年
前に個人のご支援で設置された8つのコミュニティ図書室の活
用状況をモニタリングし、新たな本を寄贈しました。各コミ
ュニティ図書室では設置から3年が経ったことから、図書室担
当の教員が代わり図書室の運営の仕方や傷んだ後の修理の仕
方が分かっていないケースが散見されましたが、同行したチ
ャンパサック県立図書館の職員から助言を頂いたことで、今
後の図書室管理も改善されることが期待されます。各コミュ
ニティ図書室では設置後も活発に利用されている様子が伺わ
れ、子ども達が教科書以外の本を読む機会を得ることが出来
たことで、読解力が上がったとの声が聞かれました。
○関連情報・写真
・自治労青森県本部支援
ドンクワイ村コミュニティ図書館設立に調印
https://www.efa-japan.org/?p=8646
・チャンパサック県のコミュニティ図書室をモニタリング
https://www.efa-japan.org/?p=8658
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
■ブラジリアで児童労働廃絶への宣言採択
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去る10月8日から10日の3日間、ブラジリアで第3回児童労働
世界会議が開催されました。ブラジル政府が開催し、各国政
府、社会的パートナー、市民団体、地域・国際機関など152カ
国の代表が集まり、2010年にハーグで開催された前回(第2回)
の会議以降に達成された進展を振り返ると共に、児童労働、
特に最悪の形態の児童労働に対する国際社会の取組みを加速
する方法を話し合うための国際会議です。ILO(国際労働機関)
及び国際社会は、2016年までに「最悪の形態の児童労働」を
撤廃することを目標とし様々な取組みを続けてきましたが、
現在もなお1億6,800万人もの子ども達が児童労働に従事して
おり、その半数以上が「最悪の形態の児童労働」です。現在
のスピードではあと2年のうちに目標を達成することは難しい
という認識のもと、今回の会議では2016年での目標達成への
決意を再確認するブラジリア宣言を採択して閉幕しました。
一般に、子どもが将来社会に出て行く上で役に立つものと
して肯定的に捉えられている、家庭での親の手伝い、家業の
手伝いや、学校の時間外にお小遣い稼ぎをする等、子どもの
健康や人格形成に悪影響を与えず学校生活を妨げない労働と
は異なり、児童労働とは、子どもにとって精神的、肉体的、
社会的、道徳的に危険・有害で、学校生活に支障をきたすも
のを指します。その中でも、人身売買、債務奴隷、子ども兵
士、売春・ポルノ、麻薬の製造・販売、その他子どもの健康
・安全・道徳を害し心身の健全な成長を妨げる危険で有害な
ものを「最悪の形態の児童労働」と言い、国際社会全体でそ
の根絶に取り組むことが必要とされています。
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
2013年9月26日~10月30日確認分
一般寄付(使途を指定しない) 計\64,000
・個人 1人
・ハイム化粧品株式会社
きしゃぽん 計\744
・個人 1人
・兵庫県本部自治研センター
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
敬称略。2013年9月26日~10月30に登録の方
※HPへの掲載は省略
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発行人 イーデス・ハンソン 編集担当 宮原朝香