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エファ通信105号
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みなさま
4月に新年度が始まると
エファジャパンでは1年の締めくくりと
新しい年に向けた準備が始まります。
昨年度を締めくくり今年度を正式にするもの、
その名も「総会」。
実はこの原稿を書いている日は
エファジャパン監事による監査が行われています。
監査でエファジャパンの事業・会計が
適正に運営されていることが確認されてはじめて
決算・事業報告を総会に提出することができます。
3月末日に前年度が終了してから
決算、会計監査、総会資料の送付、書面表決の日数
など必要なことを全てやっていくと
総会はどんなに早くても6月中旬になってしまいます。
つまり、4月~6月の間は
決定されていない予算で動くことに。
でも、過去1年間の事業・お金の動きを明らかにし、
会員のみなさんに確認・評価していただいた上で
今年1年間の計画と予算を決定するために
必要かつとても重要な手続きを踏みつつ進めています。
今回の総会では、決算や予算の他
認定NPO法人申請のための準備として
理事の定数を増やす議案も提出する予定です。
(定款変更の議案になります)
総会で理事増員が承認されれば
新しい理事に就任していただくことになりますので
後日きちんとご紹介させていただきます。
(宮)
■■目次■■
○お知らせ○
・(会員のみなさま)総会資料を発送しました
・児童労働キャンペーン
○主な動き○
・書き損じハガキで遊具を寄贈!
・『移住労働者の女性と子どもを考える』シンポ&ミュージカル報告
・NTT労組神奈川児童労働撲滅キャンペーンに出展
・ベトナム活動報告
・ラオス活動報告
○ちょこっトピック○
・認定NPO法人制度
○寄付情報○
○会員情報○
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆(会員のみなさま)総会資料を発送しました
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本日、総会資料を会員のみなさまへゆうメールにて発送い
たしました。2~3日中にお手元に届かない場合はエファ事務
局までご連絡ください。
書面表決を予定されている正会員のみなさまは総会資料を
ご覧いただき、同封の書面評決書にご記入・押印の上、6月4
日(月)までにエファジャパン事務局あて郵送またはFAX
にてお送りくださいますようお願いいたします。正会員以外
の方で総会へのオブザーバー出席をご予定の場合は<賛助会
員・シニア会員用出席票>をお送りください。
正会員のみなさまにおかれましては、ご出席、委任、書面
評決のいずれかにより議決にご参加くださいますよう重ねて
お願い申し上げます(※総会の成立には正会員の過半数によ
る議決が必要となります)。出欠票・書面評決書の電子デー
タをご希望の方はエファジャパン事務局までご請求ください
(ただし、事務局への返送は郵送またはFAXのみ受け付け
しております)。
すでに出席・委任状をお送りいただきました正会員のみな
さまは再度送付いただく必要はございません。早々のご提出
誠にありがとうございました。
ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
<エファジャパン会員総会>
日時:2011年6月12日(火)18:30~20:30
会場:自治労会館2階A会議室。
◆児童労働反対世界デーキャンペーン始まりました!
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今年も、児童労働反対キャンペーンが始まっています。児
童労働とは、子どもの教育の機会を妨げたり、子どもの精神
的、身体的、また社会的成長に害を与える危険な労働のこと。
世界には2億1500万人の子ども達が児童労働に従事して(させ
られて)います。国際労働機関(ILO)が定めた児童労働世界
反対デーが6月12日。この前後約1ヶ月をキャンペーン期間と
して、5月5日~6月30日の間、様々なイベントや児童労働反対
の署名集めを実施します。
エファジャパンは、児童労働ネットワーク(CL-Net)の会
員としてこのキャンペーンをサポートしています。キャンペ
ーン期間中にはCL-Netの会員団体による児童労働に関するイ
ベントも実施されています。詳しくはキャンペーンサイトへ!
○関連サイト
・児童労働反対世界デーキャンペーンサイト
http://stopchildlabour.jp/
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
◆書き損じハガキで遊具を寄贈!
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前号のエファ通信でご報告したとおり、2011年度(4月~3
月)の書き損じハガキ・未使用切手の集計は、切手交換後の
額で73万6千円となりました。
この2011年度のハガキによる支援第1弾として、カンボジア
子どもの家の幼稚園へブランコなどの遊具を寄贈しました。
カンボジア子どもの家の幼稚園舎は、ここ数年老朽化による
建替えが課題となっていたため、在カンボジア日本大使館の
助成金制度への申請をエファジャパンから助言し、ちょうど
この5月に新園舎が完成するところです。これに合わせて定
員も増やし、より多くの幼児を受け入れられるようになりま
したが、日本大使館の助成金は建物だけを対象としているた
め、教材などが不足していました。今回の支援では、園庭の
整備、タイヤブランコの設置の他、ボールや砂場遊びの道具、
パズルなどの室内教材を寄贈し、園児達が楽しみながら教育
を受けられる環境づくりに一役買いました。
2011年度に集まったハガキの資金で、今後ベトナムとラオ
スでも支援を実施する予定です。書き損じハガキは随時収集
しておりますので、引き続きのご協力をなにとぞよろしくお
願いいたします。
○関連情報・写真
・書き損じハガキ支援 幼稚園へ遊具など寄贈
https://www.efa-japan.org/?p=7458
◆『移住労働者の女性と子どもを考える』
シンポジウム&ミュージカル報告
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5月14日、自治労会館ホールにて、『移住労働者の女性と子
どもを考える』集会を国際公務労連加盟組合日本協議会(PSI
-JC)およびフィリピンの民間団体DAWN(ドーン:女性の自立
のためのネットワーク)と共同開催しました。
第1部のシンポジウムでは、基調講演として、文京学院大学
特別招聘教授で前国際労働機関(ILO)駐日代表の堀内光子氏
が『移住労働者をとりまく世界の動き』について報告。その
中で、移住労働によって女性の社会的参加が拡大し、女性の
地位が向上する一方、彼女たちの人権や安全が脅かされてい
る状況、さらに移住労働者の子ども達への差別、暴力、虐待
のリスクが拡大している状況に言及し、移住者の労働搾取を
防ぐための労働条件監視や子どもの最善の利益を尊重するシ
ステムの必要性を提起しました。
基調講演の後、移住労働者と連帯する全国ネットワーク共
同代表の山岸素子氏からは、日本で生活するフィリピン人母
子家庭の困窮や今年7月に施行される改定入管法・改定住民基
本台帳法の影響について、DAWNのダイレクターであるカルメ
リータ・ヌキィ氏からは、フィリピンに帰国した女性労働者
と日本人の父親に育児放棄された日比国際児の現状および支
援活動について報告がありました。
最後に自治労国際部長の佐藤克彦氏が、国籍を問わず人権
を守る包括的な法律の必要性や共生社会を実現するための対
話の重要性を提起して、シンポジウムは終わりました。
第2部では、来日した7人の日比国際児によるミュージカル
『クレインドッグ』が上演されました。ツルとイヌを両親に
生まれたクレインドッグが、他のイヌと姿が異なる自分が誰
なのか知りたいという思いから旅に出る物語で、日比国際児
が日本人の父親を知りたいという願望を伝えています。
○関連情報・写真
・イベント報告:『移住労働者の女性と子どもを考える』
https://www.efa-japan.org/?p=7552
◆児童労働撲滅キャンペーンin神奈川へ出展
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5月19日に横浜市の新都市プラザで開催されたNTT労働組
合神奈川県グループ連絡協議会主催の「児童労働撲滅キャン
ペーンin神奈川」にエファジャパンも出展しました。
NTT労組神奈川県グループ連絡協議会では、2007年度か
ら毎年独自に児童労働撲滅キャンペーンを実施しており、エ
ファジャパンも当初から本キャンペーンに協力してきました。
今年のキャンペーンイベントには、児童労働問題や子ども支
援に取り組む10のNGO団体が参加。エファジャパンも展示
パネルを使って活動紹介を行ないました。当日は天候に恵ま
れ、買い物客や家族連れの方など多くの方にお立ち寄りいた
だき、児童労働の現状や各団体の取り組みを知っていただく
機会となりました。
パネル展示にご協力いただきましたNTT労働組合のみな
さま、ご来場いただいた方々、どうもありがとうございまし
た。
◆ベトナム活動報告
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今年も皆様から自治労布袋の発注をたくさん頂きありがと
うございます。今年は、ハイフォン市のニエムギア子どもの
家を通じて6,400枚の製作を予定しています。4月12日の第一
便の発送に続いて、5月10日には今年第二便として、自治労布
袋2,250枚をニエムギア子どもの家からエファジャパン東京事
務所へ発送しました。自治労布袋の収益は、ハイフォン市で
製作に関わった経済的に恵まれない人達の現金収入源となる
他、ニエムギア子どもの家の運営費の一番大きな現金収入源
として、保護されている子ども達や正規の小中学校への入学
が認められず、ここで勉強している子ども達のために活用さ
れます。
また、ニエムギア子どもの家にパソコンで使うためのソフ
トを寄贈しました。ニエムギア子どもの家には、ベトナムに
あるコンピューター会社IBMからデスクトップのパソコンが子
ども達に一台寄贈されていました。このコンピューターは子
ども達がニエムギア子どもの家で使うことのできる唯一のコ
ンピューターです。しかし、パソコンは初期設定のままで寄
贈されており、特に子ども達が使って楽しめるようなソフト
はインストールされていませんでした。そのため、最初はコ
ンピューターを嬉しそうに触っていた子ども達も、次第に飽
きてきていました。そこで、子ども達にもっとコンピュータ
ーに慣れ親しんで興味を持ってもらえるよう、オフィス関連
のソフトやゲームのソフトを寄贈しました。次回は、子ども
達の勉強にも役立てるよう、英語や算数などの学習関連のソ
フトを寄贈しようと思います。
◆ラオス活動報告
—————–
自治労佐賀県本部のご支援により実施していますルアンパ
バン県のCCC(子ども文化センター)支援事業では、4月28日に
ルアンパバン県ポントン郡で中学校の一室に郡CCCの設置を支
援しました。ポントン郡は、2年前にベトナム国境沿いにでき
た新しい郡で、山岳部に位置し、経済的にも貧しい郡です。
ルアンパバン県の県都からポントン郡への山道は交通事情が
良くないため、ポントン郡に行くのを禁止している海外支援
機関もある中、ルアンパバン県で最も貧しい郡で最も支援を
必要としている人達のためにCCCを設置できました。このよう
な地域にも郡CCCを設置することで、子ども達が情操教育を受
けるきっかけとなり、また、ポントン郡CCCの今後の運営が上
手くいくことで、同様に経済的に貧しい他の地域のCCC設置の
先駆けとなってくれることを期待しています。
5月5日には自治労大分県本部のご支援により実施している
UXO(不発弾)啓発活動をシェンクワン県ピーク郡インピーン
村で行ないました。今回は475人のインピーン村の子ども達が
会場に集まり、JL(ジュニアリーダー:年少の子ども達をリー
ドし、先生の補佐をする年長の子どもボランティア )が歌や
寸劇、ゲーム、ポスターなどによる説明を通して、子ども達
にUXOの危険性やUXOを見つけた時の対処法について啓発しま
した。
今回のUXO啓発活動により、NRA(ラオス政府の不発弾対策
機関)からUXO啓発活動の対象村としてエファジャパンに提示
されたシェンクワン県とカムワン県での村々でのUXO啓発活
動は終わり、自治労大分県本部のご支援を得て実施してきた
UXO啓発活動は終了しました。2010年9月にシェンクワン県ピ
ーク郡カンドン村でUXO啓発活動を開始してからこれまで約1
年半の間に、シェンクワン県とカムワン県のそれぞれ11の村、
計22の村でUXO啓発活動を実施しました。ラオスでは子どもに
焦点を当てたUXO啓発活動はあまり行なわれておらず、本事業
でUXO啓発活動を実施した多くの村々では、海外支援機関によ
る子どもを対象とした初めてのUXO啓発活動だということでし
た。本事業のUXO啓発活動により、UXOについてよく分かって
いなかった多くの子ども達にUXOの危険性やその対処法につい
て知ってもらうことができました。今後は、これらの子ども
達が学んだことを日常生活の中で生かし、UXOの被害に遭わな
いことを願っています。
○関連情報・写真
・ルアンパバン県で郡CCCの設置を支援
https://www.efa-japan.org/?p=7436
・シェンクワン県とカムワン県でのUXO啓発活動が終了
https://www.efa-japan.org/?p=7436
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
■認定NPO法人制度
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ここ数年、認定NPO法人の認定基準が緩和されていることも
あり、認定を取得するNPOが増えてきました。この認定NPO法
人とは何なのでしょうか。また、支援者のみなさんにとって、
団体が認定NPO法人なるとどのような影響があるのでしょうか。
そもそもNPO法人(特定非営利活動法人)制度とは、特定非
営利活動(NPO法人活動促進法により種類が定められています
:福祉、芸術、国際協力など20種類)を行う団体に法人格を
与えることで、市民による社会貢献活動を促進することを目
的としています。
「認定」NPO法人制度は、このNPO法人に対する寄付を促す
ことによりNPO法人の活動を支援するための、税制上の優遇制
度です。認定を取得すると、団体が法人税の優遇を受けられ
るほか、団体に寄付した個人・法人に対しても税制上の優遇
措置があります。財団や社団などの公益法人等に対しては、
以前から、公益の増進に著しく寄与する法人(特定公益増進
法人:所得税法などで種類が定められています)に対しての
税制優遇制度がありました。
さて、認定NPO法人制度(認定特定非営利活動法人制度)は、
NPO法人のうち、組織運営及び事業活動が適正で、公益の増進
に資するものが認定されます。認定には一定の基準があり、
今までは国税庁が認定を行っていましたが、2012年4月からは
都道府県(又は政令指定都市)で認定事務が行われることに
なりました。
個人が認定NPO法人に寄付をした場合(会費は寄付にはみな
されません)、寄付した額(から2,000円を除く)をその年の
総所得金額から差し引くか、あるいは寄付した額(同)の40
%分の額をその年の所得税額(所得税額の25%を限度とする)
から控除することができます。また、認定NPO法人のうち、都
道府県(又は市区町村)が条例で指定した法人に寄付した場
合は住民税の控除の対象にもなります。法人が認定NPO法人に
寄付した場合は、一般寄付金の損金算入限度額とは別枠の特
別損金算入限度の範囲内で、損金算入が認められます(特定
公益増進法人に対する寄付金の額を合わせて計算)。
認定NPO法人自体に対する税制優遇措置は、収益事業に属す
る資産から収益事業以外の事業に支出した金額を、収益事業
に係る寄付金とみなし損金に算入できる(所得金額の20%を
限度とする)、というものです。
認定NPO法人制度が始まった当初は認定の基準が厳しく時間
もかかったため、取得する団体も数が限られていましたが、
基準が徐々に緩和されるにしたがって認定数も増えてきまし
た。認定には過去2年間の実績が基準に達していることが必要
であるため、取得のための条件を整えてからしばらく時間が
かかりますが、エファジャパンも取得に向けての準備を始め
ています。
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
2012年4月25日~5月23日確認分
一般寄付(用途を指定しない)計93,000
・個人 2人
ようちえん募金 計¥10,000
・個人 1人
●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
※HP掲載は省略
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発行人 イーデス・ハンソン 編集担当 宮原朝香