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エファ通信

2012.03.29 更新

エファ通信103号

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           エファ通信103号
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みなさま
 

早いもので、エファジャパンの会計年度も今月が最終月。
4月からは2012年度が始まります。
 
2011年度は何故か
それまでのように気が付いたら1年経っていた
という感じではなく、
いくぶん地に足を付けて進んでこれたように思います。
(5年間も浮き足立ってた訳ではないんですが…)
 
2012年度は
ベトナムでの障がい児支援の進むべき道を決め、
2014年度に控えるエファジャパン設立10周年への準備も
ぼちぼちと始める時期に来ています。
(はい、もうそんなんなります)
 
また、私に限って言えば
団体紹介DVDもそろそろ更新したいし
開発教育プログラムの試作品も…、
と色々とプロジェクトが控えています。
 
さらに、事業以外でも
エファジャパン事務局は2012年度中に引越しを敢行、
と相成る予定です。(後日詳しくお知らせします!)
 
まためまぐるしい1年がやってくる予感に
ちょっとの用心とたくさんの期待感が
むくむくと高まっている今日この頃。
 
みなさんも、この盛りだくさんの1年を
ぜひエファと一緒に歩んでいただければ嬉しいです。
 
(宮)
 

■■目次■■
 

○お知らせ○
・カンボジア駐在員退職のご挨拶
 
○主な動き○
・ベトナム駐在員帰国報告
・理事長、大石理事事業視察
・ラオス活動報告
・今後のベトナム障がい児支援について
・学習会を実施しました

○ちょこっトピック○
・ラオス コミュニティ図書館でインタビュー

○寄付情報○
 
○会員情報○
 
 
◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
カンボジア駐在員退職のご挨拶
———————————
 カンボジア駐在員の西村です。この度、事情により退職す
ることになりました。この場を借りて、皆さまにご挨拶申し
上げたいと思います。
 私は、去年カンボジア駐在員として初めてカンボジアの地
へ足を踏み入れました。そんなに遠くない過去にあった長い
内戦のつらい歴史を持つこの国の人々は、今必死に前を向い
て生きています。内戦後に、国の再建のため色々な国の援助
が入り、今も多くの団体が活動をしています。エファジャパ
ンでは、子ども達の未来のために、現地ローカルNGO、SCADP
とパートナーシップを組んで活動を進め、昨年はプノンペン
近郊だけではなく、タイとの国境地域(プレアビヒア県)へ
の支援も始めました。
 その支援活動をする中で、現地のスタッフたちの姿勢、子
ども達の生きる姿を目の当たりにしてきました。現場では若
いスタッフも多く活動していましたが、どのスタッフからも
自分たちの活動のために、色々なことを学ぼうとする意欲が
感じられました。そのようなスタッフへ向けた自治労の方な
どによる技術指導によって、施設の質の向上が期待されまし
た。それは、今後も継続されることと思います。
 また、SCADPのノンフォーマル教育を受ける子ども達もいつ
も元気いっぱいで、勉強したり友達と一緒に過ごしたりする
ことが大好きなようで、安心していられる空間がつくられて
いることが見受けられました。また、教材などの充実が図ら
れたので、適材適所で上手に活用されることが期待されてい
ます。PTTC(幼稚園教員養成学校)への奨学金支援では、学
生・幼稚園児保護者へのインタビューから、その必要性と、
奨学金がもたらす効果の大きさを感じました。短い期間では
ありましたが、現場で働かせていただくことで、こうして現
地の人たちの切実な状況に寄り添い、最善のことを考えさせ
ていただきました。
 これからしばらくは、カンボジアから離れることになりま
すが、退職後も自分に出来る形でカンボジアのことを想い、
国内・海外問わず、支援を必要とする方々のための働きを少
しでもさせていただけたらと思っています。
 最後になりますが、これまでお世話になり、見守ってくだ
さった方々に感謝の意を表したいと思います。ありがとうご
ざいました。
 
西村奈己
 
 
 
▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
 

ベトナム駐在員帰国報告
————————–
 ベトナム駐在員の崎川が2月28日~3月17日の間一時帰国し
支援者の方々への事業報告などを行いました。
 自治労栃木県本部は、ベトナム・ハイフォン市でアジア子
どもの家奨学金基金を設置し、ハイフォン市の困難な生活環
境に置かれている子ども達に対して奨学金の支給をご支援頂
いています。今回はハイフォン市での奨学金支給の現状を説
明し、ベトナムのインフレを伴う物価の上昇が原因で子ども
達へ支給されている現在の奨学金の額が十分でなくなってい
ることから、今後、エファジャパンからも同基金へ追加資金
を積み立て、子ども一人当たりに支給する奨学金の額を増額
する予定であることを報告させて頂きました。
 自治労滋賀県本部は、今年1月のラオス・スタディツアーで
訪問し交流を行ったヴィエンチャン都郊外の小学校へのご支
援を計画しています。今回の自治労滋賀県本部の訪問では、
1月のスタディツアーの結果を踏まえて、今後、小学校へどの
ような支援ができるかを話し合いました。
 各県本部ではお忙しい中、真摯にご対応頂きありがとうご
ざいました。エファジャパンとしても、県本部の皆様から頂
くご意見は、今後の事業を活性化させるうえで、大変参考と
なりました。
 
 
理事長、大石理事事業視察
—————————-
 2月20日から24日まで、ハンソン理事長と写真家の大石理事
がエファジャパンの事業実施国3カ国を訪問しました。
 カンボジアでは、現地のパートナーSCADPの寺子屋教室と就
学前教育、「カンボジア子どもの家」である国立幼稚園教員
養成学校を視察しました。
 ラオスでは、ヴィエンチャン市立図書館を始め、コミュニ
ティ図書館やコミュニティ図書室を視察しました。その後ベ
トナムのハイフォン市に移動し、障がい児教室や「ニエムギ
ア子どもの家」を視察しました。
 理事長にとっては2年ぶり、大石理事は初めての事業視察で
す。
 
 ○関連情報・写真
 
・カンボジア事業視察
 https://www.efa-japan.org/?p=7252
 
・ラオス・ベトナム事業視察
 https://www.efa-japan.org/?p=7285
 
 
ラオス活動報告
—————–
 エファジャパンは、自治労大分県本部のご支援により、1年
半前からUXO(不発弾)の危険性とUXOを発見した時の対処法に
ついて、ラオスのカムワン県とシェンクワン県の子ども達を
対象に啓発活動を行っています。
 カムワン県では、2月24日にグノムマラト郡クアパン村で230
人の子ども達を対象に、3月16日にはグノムマラト郡ハンカン
村で97人の子ども達を対象に、UXO啓発活動を実施しました。
また、シェンクワン県では、3月17日にコウン郡ナムラン村で
137人の子ども達を対象に、UXO啓発活動を実施しました。カ
ムワン県及びシェンクワン県の両県とも県CCC(子ども文化セ
ンター)のJL(ジュニアリーダー:年少の子ども達をリードし、
先生の補佐をする年長の子どもボランティア)が、UXOに関す
るポスターや歌、紙芝居、演劇を通じて、子ども達にUXOの危
険性や対処法について教えました。この啓発活動は1日かけて
行われますが、JLは子ども達を飽きさせずに楽しく教える方
法を研修により習得しています。
 UXO啓発活動を実施する村は、NRA(National Regulatory
Authority:ラオス政府の不発弾対策機関)から提示されたリス
トを基に選んでいます。エファジャパンは、カムワン県とシ
ェンクワン県の村を対象としており、道路状況などによりア
クセスのできない一部の村を除いて、リストに提示されてい
る村での啓発活動は大体終えており、来月4月中にはカムワン
県とシェンクワン県でのUXO啓発活動を終了する予定でいます。
 
 ○関連情報・写真
 
・カムワン県とシェンクワン県でUXO(不発弾)啓発活動を実施
 https://www.efa-japan.org/?p=7359
 
 
今後のベトナム障がい児支援について
—————————————
 3月6日、自治労中央本部で、ハンソン理事長も出席し、ベ
トナム障がい児支援に関して、エファジャパンと自治労関係
者との会合をもちました。
 2008年にハイフォン市児童保護基金から自治労中央本部に
障がい児への支援要請があり、2009年に専門家を派遣して、
ハイフォン市の障がい児施策調査を実施しました。その後
2010年エファジャパンは、試験的に5つの障がい児教室への支
援を始めています。
 今回の会合は、今後の本格的な障がい児支援に向けて、自
治労中央本部と共に検討した最初の会合です。本部からは、
社会福祉評議会事務局長と国際部長が出席されました。

  
学習会を実施しました(新潟・西東京)
—————————————-
 2月25日に自治労新潟県本部で、3月15日に西東京市職員労
働組合で組合員の方を対象とした学習会を行ないました。先
月の自治労神奈川県本部での学習会に続き、今回もNPO法人子
どもすこやかサポートネットと協働で実施し、同団体代表の
田沢茂之さんに講師を務めていただきました。
 新潟県本部では「子どもの権利と子どもを取り巻く環境に
ついて」をテーマに、西東京市職員労働組合では「子どもに
対する暴力防止のためのアプローチ」をテーマに、田沢さん
にお話いただきました。参加者からは、「体罰について深く
考える機会となった」「自分の行動の振り返りができた」
「子どもの発達、環境、その他の背景について詳しく解説し
てくださり、大変ためになった」等の感想をいただきました。
 学習会の開催にご協力いただいた関係者の皆様、当日ご参
加いただいた方々、どうもありがとうございました。
 エファジャパンでは今後も学習会の開催等を通じて、子ど
もの権利を守るための啓発活動に取り組んでいきたいと考え
ています。
 
○関連情報・写真
 
・自治労新潟県本部で学習会実施
 https://www.efa-japan.org/?p=7294
 
・自治労西東京市職員労働組合で学習会実施
 https://www.efa-japan.org/?p=7349
 
 
 
■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 
ラオス コミュニティ図書館の子ども達インタビュー
—————————————————–
 久しぶりに、エファの事業地からのインタビューをお届け
します。今回はラオスでコミュニティ図書館に来ていた子ど
も達です。
 
「図書館に来るのは毎週金曜日です。図書館に来ないときは
農業をしている姉の手伝いをしています。親は毎日でも図書
館に行きなさいと言っています。新しい物語の本と、英語が
好きなので英語の本も増やして欲しいです」
(10歳、男子、5年生、ノンセンチャン村コミュニティ図書館)
 
「毎週土曜日に来ます。他の日は家で母の手伝いをします。
親には借りた本を汚さずにきれいに使って返すように言われ
ます。親に頼まれて農業の本を借りて帰ることもあります。
以前から教科書に載っている物語を読んだりして本を読みた
いと思っていたので、図書館がなかったらとても悲しくなる
と思う。」
(10歳、女子、4年生、ノンセンチャン村コミュニティ図書館)
 
「毎日放課後に図書館に来ます。絵本を読むのと、図書館の
活動ではお絵かきが好きです。新しい物語の本が増えると嬉
しいです。親にも本を借りてくるように頼まれるので、大人
用の本も増やして欲しいと思います」
(10歳、男子、5年生、タトーン村コミュニティ図書館)
 
「週に4回くらい、休み時間か放課後に友達や同じ学校に通う
姉と一緒に来ます。親は忙しくてあまり子どもと一緒の時間
を取れないので、色々な本を読んで学んで欲しいと言われて
います。図書館に来ない時は家で姉と家事をしています」
(10歳、女子、5年生、タトーン村コミュニティ図書館)

 どちらの図書館も小学校の敷地内に建てられており来館す
るのは主に小学生ですが、保護者は子どもを通して本を借り
たり、土曜日には数キロ離れた中学・高校の生徒達も本を探
しに来ています。
 小学校の先生は口をそろえて、図書館ができて以来子ども
達の勉強の様子も変化したと言っていました。低学年でも読
み書きの学習が進むようになり、遅れがちな生徒も友達が図
書館で本を読んでいるのを見て頑張る様子が見られるそうで
す。また、授業で習った事柄を図書館の本で読んでみたりと、
知的好奇心を刺激されている、ということでした。保護者も
図書館の存在を歓迎しており、子ども達は帰宅がいつもより
遅くなっても図書館が理由であれば怒られないそうです。
 

 
▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
 
 2012年2月23日~3月28日確認分 
 
一般寄付(用途を指定しない)計\73,000
・個人 1人
 
 

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
 
 敬称略。2012年2月23日~3月28日に登録の方
    
 ※HP掲載は省略 
 
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発行人 イーデス・ハンソン   編集担当 宮原朝香