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エファ通信

2014.11.27 更新

エファ通信135号

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     エファ通信135号
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みなさま

さぁ、今年もあと1ヶ月とちょっとになりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

エファジャパンでは11月2日に実施した
団体設立10周年記念イベントを無事終えて、
スタッフ一同ちょっと「ほっ」、としているところ。

でも「あ!」という間に事務局長は
カンボジアへ1ヶ月の出張へ。

残りのスタッフも一息つくのは心の中だけで
お仕事はいつもどおり頑張っております。

昨年のカレンダーから始まった
エファジャパン10周年関連の事業は、
1月末に発行予定の機関誌『えんぱわ』の
10周年スペシャルエディション
(なんて格好いいものではありませんが:笑)と
事務局・関係者用の過去10年をまとめた資料集の作成
が残っています。

この資料集が実際手をつけてみると
なかなかの大物で手間がかかります。

イベントが終わってからきちんと取り組もう、
とちょっと脇に置いておいたら
うっかり年末近くになってしまったという
誰かさんの夏休みの宿題状態ですが、
いや、まだ4ヶ月あるぞ(しかない、か?)と
自分を励ましながらペースを上げていかねば
と思っている今日この頃です。

とりあえず、今年を悔いなく締めくくるために
あと4週間頑張ります。

(宮)

 

■■目次■■

○お知らせ○
・古本リサイクル募金ご利用ください

○主な動き○
・エファジャパン設立10周年記念イベント報告
・カンボジア出張報告
・ラオス活動報告

○ちょこっトピック○
・アジアの貧困は1.25ドルでは測れない

○寄付情報○

○会員情報○

 

◆◆◆お知らせ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

古本リサイクル募金ご利用ください
————————————
エファジャパンでは、嵯峨野株式会社との提携により古本
買取による募金を実施しています(エファジャパンきしゃぽ
ん)。不要になった本、CD、DVDやゲーム機、ゲームソフト
などを、嵯峨野株式会社が買い取り、買取金がそのままエフ
ァジャパンへの寄付として入金されます。(古紙リサイクル
ではありません)
Webでの申し込み、集荷依頼も可能です。
http://kishapon.com/efajapan/
年末のお掃除で出た不要な本が役立ちます。ぜひご利用くだ
さい!

 

▼▼▼活動報告▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

エファジャパン設立10周年記念イベント開催しました
—————————————————–
11月2日に東京ウイメンズプラザ(東京都渋谷区)にて、
エファジャパン設立10周年記念イベントを開催しました。イ
ベント第一部では映画『世界の果ての通学路』を上映。続い
て第二部では、イーデス・ハンソン顧問と伊藤道雄理事長に
よる対談を行ないました。約120名の方にご来場いただき、学
生など若い世代にも多くご参加いただきました。
第二部の対談では、映画の内容を踏まえ、世界の子どもた
ちの現状や教育の意義などについて、エファジャパンの活動
やそれぞれの経験を交えて語り合いました。
来場者にご協力いただいたアンケートでは、「教育(学ぶ)
とは何かを改めて考える機会になった」「自分の立場で今後
何ができるか、振り返ることができた」「途上国だけでなく
日本の教育に潜む問題にも目を向けていてとても刺激になっ
た」「私たちが映画の子どもたちから学ばされることが多い
と感じた」等の感想をいただきました。
当日は9名のボランティアがイベント運営をお手伝いくださ
り、滞りなく終了することができました。ご来場いただいた
皆様、イベント開催にご協力いただいた皆様、どうもありが
とうございました。

カンボジア出張報告
———————
11月14日、連合大阪河北地区協議会の一行15名がエファジ
ャパンがカンボジアの市民団体SCADPと実施している寺子屋教
室事業を視察されました。
午前中にプノンペンの隣県カンダールの村の寺子屋教室、
午後にはプノンペン市内のスラム住民の再定住地センソクの
寺子屋教室を訪問し、授業参観後に縄跳び、サッカー、折り
紙などの交流を行ないました。最後にSCADPの事務所を訪問し、
子ども達の伝統舞踊を鑑賞しました。各訪問先には、子ども
達が使う学用品などを寄贈いただきました。
ご訪問とご支援、誠にありがとうございます。

上記のカンダールの村の寺子屋教室で学んでいる子ども達
は、プノンペン市内のスラムや学校がない僻地と異なり、近
くに公立小学校があるため、就学前の子ども達が大部分を占
めます。したがって、小学校低学年レベルの内容を教える寺
子屋教室(非公式教育)から就学前教育の場(幼児教育)に
変えていく予定です。来年1月から自治労福岡県本部のご支援
をいただけることになったので、カリキュラム(時間割)や
必要な教材の選定を始めました。

ラオス活動報告
—————–
エファジャパンは個人の方のご支援により、42の小学校や
中等学校の一室に本棚と本を寄贈し、コミュニティ図書室を
設置しています。コミュニティ図書室1箇所当たりの図書数
は約500冊と小さな図書室ですが、それでも周囲に他の図書室
や本屋がない子ども達にとって教科書以外で読むことのでき
る貴重な本です。11月17日〜11月20日には、これまでに設置
した42のコミュニティ図書室の内、ラオス北東部にあるフア
パン県に設置した16のコミュニティ図書室をモニタリングし、
新たな本を寄贈しました。

フアパン県はヴィエンチャン都から距離的に遠く、山岳地
域に位置することから、コミュニティ図書室の活用状況を頻
繁にモニタリングしに行くことは難しく、今回は3年半ぶりの
訪問となりました。設置された16のコミュニティ図書室の内、
ほとんど活用されていない1つを除いて、各図書室はきちんと
管理され、子ども達もよく利用している様子でした。ほとん
ど活用されていない1つの図書室は職員室にあり、子ども達
が使用しにくいということで、他の教室に移すなどの対策を
講じるよう、学校の先生と話し合いました。

また、各コミュニティ図書室では担当の教師が交代し、新
しい担当者が本の貸出しの記録の付け方を知らないまま、記
録が取られてないケースが散見されました。子ども達は本を
読むのを楽しみにしており、小学生からは絵本や短編物語、
中高生からは授業と関連のある参考書や大人向けの本がもっ
と欲しいという要望が聞かれました。各学校の先生達の話で
は、学校にコミュニティ図書室が設置され、本を読むように
なってから、子ども達の読み書き能力が向上したということ
です。

フアパン県は山岳地域にあることから外国からの支援が入
りにくく、図書館・図書室の数は他県と比べて少ないうえ、
本屋もありません。さらに、フアパン県はラオス語を母語と
しない少数民族が多い地域ですが、教科書はラオス語で書か
れており、小学校に入学してきた子ども達が教科書だけを読
んでいてはラオス語能力の向上に限界があります。色々なラ
オス語の本を読んでラオス語能力を向上させることは、少数
民族の子どもにとって学校の授業を理解するためにもとても
大切です。フアパン県のような地域に図書室を設置すること
は、より一層意義のある支援だと改めて感じました。

○関連情報・写真

・フアパン県に設置した図書室をモニタリング
https://www.efa-japan.org/?p=9602

 

■□■ちょこっトピック■□■□■□■□■□■□■□■□■□

アジアの貧困は1.25ドルでは測れない
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世界銀行は、絶対的な貧しさを測る基準として1日1.25ドル
を貧困ラインと定めています。アジア・太平洋地域では急激
な経済成長により、この1.25ドルを基準とする極度の貧困は
1990年の54.7%から2010年では20.7%と劇的に減少しており、
このペースでいけば2030年までにはアジア地域の極度の貧困
は撲滅される予想です。しかし、アジア開発銀行は最近発表
した調査の中で、この1.25ドルの基準はアジア地域の貧困を
測るには適切ではないと指摘しました。

1.25ドルの基準は、世界の最貧国15カ国の1988年から2005
年までの消費データを基に算出されていますが、その中に含
まれるアジア地域の国はわずか2カ国。同じ算出方法を用いて
対象をアジア地域に限定すると、その値は1.51ドルになりま
す。また、食料品の急速な値上がりは、特に土地を持たない
都市部の貧困層の生存に関わる問題であり、不安定な食料状
況も貧困を測る際には考慮されるべきだとしています。さら
に近年、特に東アジア、南アジア、東南アジアで自然災害が
増加し、被害も深刻度を増しています。また経済のグローバ
ル化により、これらの地域が世界的な経済金融危機の影響を
受ける可能性も高くなっています。低収入の家庭は貯蓄が無
い、あるいは非常に僅かであるため、自然災害や病気、経済
危機に耐えることができず、貧困ラインより少し上の生活を
していても簡単に極度の貧困へ転落してしまいます。

こうした要素を考慮していくと、アジア地域での極度の貧
困層は2010年で49.5%と推定され、従来の基準で撲滅を達成
するとされた2030年でも17・1%にのぼると考えられます。ア
ジア地域での貧困削減はこれまで大きな成果を挙げてきてお
り、今後もそれは続くと予想されるものの、目標達成までに
はまだ何十年にも渡る努力が要求されると結論づけています。
世界共通の画一的な基準での測定だけではなく、このように
地域の実情に即したデータを勘案することで、より実効性の
ある対策を講じる必要があります。

▼△▼寄付をいただきました▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△

2014年10月30日~11月26日確認分

カンボジア 計¥1,059
・Yahoo!ネット募金

きしゃぽん 計¥2,036
・個人2人

 

●●●会員情報●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

敬称略。2014年10月30日~11月26日に登録の方

※HPへの掲載は省略

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